Daily Archives: 2013年6月29日

沖縄科学技術大学院大学(OIST)

シンポジウムの会場となった沖縄科学技術大学院大学(OIST)を視察しました。

OISTは教員も学生も半分以上が外国人で、世界最先端の教育と研究は、全て英語。毎年約20名の学生が入学し、世界トップレベルの研究者による指導の下、様々な研究が行われています。

時間が限られていたため、研究成果のほんの一部しか見ることはできませんでしたが、日本が今後、世界に羽ばたいていくための種子が、着々と育っていることを実感しました。「様々な分野の研究者が、お互いにアイデアを出し合って研究を進めていく、そんな自由な環境を作りたい」 ドーファン学長の言葉には力がこもっていました。

研究成果をうかがいまいした

研究成果をうかがいまいした

OISTキャンパスを歩く

OISTキャンパスを歩く

ドーファン学長と

ドーファン学長と

島国まるごと支援

環境省の主催で、地球温暖化防止とサンゴ礁の保全について話し合う国際会議を開催しました。今回は主に世界中の島国に参加を呼びかけました。

島国は、資源に乏しいこと、水が不足しがちなこと、ごみ処理が難しいことなど、共通する課題を持っています。そして、日本はそれらの課題を克服してきた歴史と技術を持っています。ですから、私からはシンポジウムの冒頭、島国共通の課題を島国・日本が持っているノウハウで解決していく、「島国まるごと支援策」を提案し、参加者から賛同を頂きました。また、スピードの今井絵理子さん、涌井史郎先生との公開討論では、温暖化防止についての議論で盛り上がりました。

プレゼンテーションの模様

プレゼンテーションの模様

皆さんと

皆さんと

スピードの今井絵理子さん、涌井史郎先生との公開討論

スピードの今井絵理子さん、涌井史郎先生との公開討論

島国「まるごと」支援についての説明

島国「まるごと」支援についての説明

モルディブと温暖化防止で合意

環境省が提案する「二国間クレジット制度」を日本とモルディブとの間で始めることで、両国が合意し、私とモルディブのマリアム・シャキーラ環境エネルギー相とで合意文書に署名しました。

二国間クレジット制度では、日本が温暖化防止に関する技術を相手に提供します。その結果、相手国において温室効果ガスの排出が削減されれば、その分を日本の貢献分として認めてもらうのです。今回の合意はモンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニアに続く五カ国目で、モルディブでは、海洋深層水をくみ上げて冷房に活用するなど、すでに具体的な調査や検討が始まっています。

マリアム・シャキーラ環境エネルギー相と

マリアム・シャキーラ環境エネルギー相と

合意文書に署名

合意文書に署名

慶良間諸島

12年ぶりに慶良間諸島、座間味村と渡嘉敷村を訪れました。
当時はまるで焼け野原のようだったサンゴ礁は、着実に再生していました。地元の皆さんの、美しい海を守ろうとの強い決意には頭が下がります。

慶良間諸島は美しい海と、自然を持ち、様々なサンゴが生息し、沖縄のサンゴの生まれ故郷とも言われています。そのため、環境省では慶良間諸島を新たな海の国立公園に指定するための検討を始めています。久しぶりに訪れた慶良間の海は、国立公園となるに十分な環境を備えていました。中央環境審議会での審議を経て、来年早々にも慶良間を新たな国立公園としたい、そう願っています。

座間味島を歩く

座間味島を歩く

座間味島から眺める海

座間味島から眺める海

座間味で出迎えて頂きました

座間味で出迎えて頂きました

渡嘉敷村役場前で皆さんと

渡嘉敷村役場前で皆さんと

太鼓の出迎えも

太鼓の出迎えも

渡嘉敷島から眺める海

渡嘉敷島から眺める海

サンゴ再生プロジェクト

サンゴは、海水温度の上昇や、オニヒトデの大量発生、水質汚濁などによって、大きな被害を受けています。

沖縄県恩納村で、そんなサンゴの回復や保護のために活動しているのが「チーム美ら(ちゅら)サンゴ」。2004年から、養殖したサンゴの苗を、ボランティアのダイバーの手で海底に植えています。その養殖の現場を見せて頂きました。五島列島でも、今まではいなかったオニヒトデが発生し、サンゴを荒らしている状況と、その駆除に立ちあがった地元ダイバーの活動を見てきました。

人が環境を変えたことで、サンゴが危機に瀕しています。だからこそ、サンゴの再生は人の手によって行わなければなりません。長い時間をかけ、ようやく再生しつつあるサンゴに、その努力の重さを感じました。

養殖の現場

養殖の現場

サンゴを手に

サンゴを手に

「チーム美ら(ちゅら)サンゴ」の皆様と

「チーム美ら(ちゅら)サンゴ」の皆様と