東京オリンピック・パラリンピックを契機とした環境省の取組

方向性44番目は、良好な水環境の実現です。
2020年の大会はウォーターフロントが主会場です。生活排水処理施設の高度化など東京湾の水質改善に向けた取組が重要です。大会までの限られた期間で実施できるかが課題です。また、都内の貴重な水辺空間である内濠・外濠の周辺でも競技が開催されます。それらの水質改善も大きな課題です。

 

 

方向性55番目は、3Rの推進です。
前回の1964年大会の際には、23区のごみの収集システムが大幅に改良されました。
2020年の大会を契機に、リデュース、リユースの2Rの取組を強力に推進します。また、リサイクルを考慮した統一分別収集ラベルの導入が重要です。

 

 

 

 
方向性66番目は、自然と共生する社会の実現です。
数多くの外国人が来日されます。この機会に東京をはじめ、全国の国立公園等の優れた自然を紹介してまいります。また、外国人に向けた魅力の発信の強化を進めます。
さらに、森・里・川・海のつながりを回復してまいります。世界最大の都市圏である東京で、自然と共生する社会を実現することは、今後、都市化が進む途上国に対して意義があります。

 

当面の環境省最後に、当面の環境省自らの取組を地図で表しました。
○大会関連施設に最先端の低炭素技術を導入するための支援を行います。また、東京と地方との連携による地域振興の一環として、水俣のバイオマス発電の電気を丸の内に供給する計画を支援します。
○また、ヒートアイランド・熱中症対策として、大会会場周辺において、保水性舗装等を組み合わせ、体感温度が下がるような対策を実施します。
○東京湾、皇居外苑濠、外濠において、水質浄化に向けた取組を関係府省や地方公共団体と連携して進めます。
○3Rに関する技術開発や実証事業の実施や、統一分別収集ラベルの導入などを検討します。
○加えて、東日本大震災から復興した姿を発信するとともに、日本の優れた自然の紹介と活用を促すための情報発信を進めてまいります。