●妻より(平成24年9月)

メガネがないつ! 最近細かい作業をする時には手放せないメガネ(老眼鏡とは意地でも言いたくない。イヤな響きよね)が無いことに、ある瞬間ふと気づき、でも、きっと二階にあるはずだから後でとりに行きましょう、なんて気軽に考えていたのだけれども、あらら、どこにも無い!

しかしながら、前の晩寝るときに本を読んだ時に使って、朝起きて、ゴミ出して、朝ごはん作って、家族皆をそれぞれ出して、家の片づけして、洗濯したり、干したり、植木に水やりしたりしたけれども、そのどこにも無い。

そういえば、ちょっと隣のスーパーマーケットにも行ったから、念のため電話確認したけれど、落し物はありませんでした、だって。そりゃそうだよね、して行ってないもーん。そうすると、何で??? どこ???

私は片付け魔なので、家の中のモノのありかは大体把握していて、最早探す所なーし。ということは、やはり4次元ポケットか。たまにモノって忽然と消えますよね。友達にメールして、メガネ捜索中、と書いたら、“私の人生は半分がさがしもの”と返事が来た。なんかこのフレーズカッコいいね。

…なんてつらつら考えながら残暑厳しき毎日を過ごしていたら、おっとっと。またまた主人が大変なことに。

何と自民党総裁選挙に出馬だそうだ。

結婚して足かけ25年。我が家は実に多種多様、様々な事件が起きるので、最早一々びっくりもしていられないのだけれども、よくよく考えてみればこれは大変な事です。選挙というのは、当落の責任は当人が負えばよいもの、だと思いますが、総裁選挙については国会議員の方々20名の推薦を頂戴しなければ立候補できません。議員の方々はそれぞれが大勢の選挙民の皆様の負託を受けて職責を担っていらっしゃるわけですから、これは本当に責任の重い事です。

主人もお仲間の議員の方々から力強い出馬要請を頂戴し、身体が震えた、と申していました。熱い、熱い思いを託して頂き、議員冥利に尽きる事だと思います。本当に有り難いことです。ここに至るまで育てて下さった皆様の為、国の為、お役に立てるよう身命を賭して頑張るべき時ですね。

衆議院選挙と違って、私が一緒になって走り回る選挙ではないので、私は食事づくりや、身だしなみ、健康の管理に精を出すことにします。快眠快食を維持して、ベストな状態で土俵に上がり、正々堂々とした勝負をできるよう送り出したいと思います。

それにしても、ここ数日の報道で大変さをプレ体験しました。こりゃエライこっちゃ。

報道によりますと、主人が先輩議員の皆様にかわいがられているとか、それがいけない、とか。主人は確かに先輩に対する敬意の気持ちを持っています。別にそれは、議員さん相手だけではなく、父母に対しても、選挙区の方たちに対しても、先輩のみならず、すべての人に対して、主人は敬意をもって接します。ぜひ、主人のまわりに居る人に聞いてみて。主人の先輩議員さんに対する態度、同僚に対する態度、父に対する態度、地元の商店街の皆さんに対する態度は全部一緒です。そもそもそこに惚れて結婚したのだもの。

知り合った当初、苦労知らずのボンボンだと思っていたのが、お寿司屋さんにも、タクシーの運転手さんにも気を配って礼儀正しいし、酔っても酔わなくてもいつでもどこでも態度が変わらないのが良いなあ、と思ったし、いまでも本当に好き。

主人は未だ私に対しても同じで、髪の毛を切ればコメントしてくれるし、新しいお料理を作れば、おっ、と反応するし。でもそれは無条件に似合うね、おいしいね、ということではなく、ちゃんと見て、味わって、心のこもった対応をしてくれます。不味い、と却下されたメニューもたくさんありますよ。でも、それがあるから私も頑張れる。

たぶん主人は根っから人間好きなのだと思う。それをごますり、と言われてしまうならば、ずいぶんと殺伐としたお話だと私は思います。

一方的に偏った情報を流されるのってすごく辛いのです。政治家も政治家の家族も厚顔無恥で強欲で、何も傷つかないと思っている人もいるのでしょうが、私の知っている限り、主人を含め、誠心誠意、一生懸命公務に取り組んでいるマトモな方がほとんどなのですが。

いずれにせよ、自民党総裁選挙、開票日は9月26日です。立候補者は14日に出揃うそうですが、有権者へのおもねりや、足の引っ張り合いや悪口合戦だけは絶対に見たくないな。将来のビジョンや政策、待ったなしのこの日本のヤバい状況をどうやって打破していくのか、そこをしっかりと聞かせて頂きたい。私だってお小遣いで自民党員になったのだから、貴重な一票を信念をもって投じたいと思っています。

伸さん、私の一票の行方はまだ分かりませんよ、心して信条を訴えてくださいね。
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