3月の後半は、東日本大震災からの復興、地球環境保護、文化保護の取り組みに着実な進展がありました。
福島で、3月16日、みちのく潮風トレイルの福島開通に向けてのプレイベントを開催しました。みちのく潮風トレイルは東日本大震災からの復興に貢献しようと、環境省が行っているグリーン復興プロジェクトの一つです。トレイルとは、森林や原野、里山などにある「歩くための道」を指す言葉で、歩くスピードで旅することで、車の旅では見えない風景、歴史、風俗や食文化などの奥深さを体験することができます。青森から福島までの700キロを結ぶトレイルが開通することで、より多くの方に東北を深く味わっていただければと思います。
3月25日には、IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の総会が横浜市で開かれ、開催国を代表して演説しました。日本でIPCCの総会が開かれるのは初めてのことです。世界の科学者と政府代表者約500人が、5日間にわたり、温暖化の影響と気候変動への適応策を議論しました。総会の報告書では、地球温暖化が農作物の栽培に影響を与え、紛争のきっかけにもなり得る、などと大きな警鐘が鳴らされました。
IPCC開催に合わせ環境省では、地球温暖化対策を強化するための新たなキャンペーン活動のキックオフイベントを開催しました。経団連の米倉会長、連合の古賀会長、EXILEファミリーBREATHEの2人、女優の黒谷友香さんらがキャンペーンに賛同してくれました。キーワードは「ファン・トゥ・シェア」。楽しみながら、協力して温暖化対策を進めていこうという意味です。トレードマークは青い地球をイメージしました。私たち一人ひとりが運動の担い手です。協力して温暖化対策を進めましょう。
また、先にユネスコに世界遺産に指定された富士山、無形文化遺産に指定された日本食文化について、それぞれ「美しい富士山を創り守る議員の会」「日本食文化普及推進議員連盟」が立ち上がり、活発な議論が交わされました。
「美しい富士山を創り守る議員の会」では、霊峰・富士を守るために政治が何をなすべきか。登山者の制限、登山鉄道の敷設、富士山法の制定など初日から様々な意見が出され、活発な議論がかわされました。
「日本食文化普及推進議員連盟」では、世界に誇る日本食文化を、いかに守り育て、海外にも普及させていくかを議論しました。日本食文化の海外PR予算確保、「日本食」を学術的に研究する機関の設立、「日本食」を学ぶ外国人料理人のすそ野拡大、「日本食」を子供たちに継承するための仕組みの構築などを通じて、普及推進を図っていく予定です。このような日本が誇る、自然・文化を大切に守り育て、そして、国内外の多くの人に体験してもらえるようにしていきたいと思います。
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