自民党税制改正大綱が完成しました。
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今回の改正は、いかにコロナの影響を緩和しつつ、経済を動かすか、という難題への挑戦でした。固定資産税を全ての土地に関し据え置き。住宅ローンの特例を延長。燃費の良い車へのエコカー減税を延長。脱炭素社会の実現やデジタル化に取り組む企業の設備投資を減税。などを決定しました。
さて、今回の税制調査会の審議を通じて、私が最も不思議だったのは実は配布資料についてです。
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これは午前中に開かれるいわゆる「幹部会」です。
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そしてこれが午後に開かれるいわゆる「総会」。この二段階方式の会議は、個別の項目について突っ込んだ議論をするための税制調査会の伝統なのです。なのですが、今年は午前と午後の会議で大きな違いが!
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気づかれましたか、午前中の会議では、資料は今まで通り、紙、紙、紙。
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ところが午後の総会には、紙の資料は一切ありません。机上にはタブレットが並びます。確かに、平均年齢は午前と午後で多少違うかもしれませんが、デジタル・リテラシーに関して、そうまで違うとも思えないのですが?
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閑話休題。
実質審議が終れば、最終日は全ての合意事項が、漏れなく、間違いなく、大綱に記載されているかどうかの確認が主たる仕事となります。ここまでの苦労が一冊の大綱にまとまっているのを見るのは、やはり感無量です。しかし、これからはデジタルの時代。刷り上がったばかりの大綱を手にして、もの思いにふけるのも、もしかして、今年が最後かもしれません。