5月30日、イギリスのエドワード・デイビーエネルギー・気候変動大臣と会談しました。イギリスは地球温暖化対策で、EUをリードする国の1つです。CO2の削減目標については、短期的な目標にとらわれず、長期的な視点が重要だと、デイビー大臣とお話ししました。
イギリスでは、ヒートポンプなど、日本の先進的な環境技術を積極的に利用しているそうです。引き続き両国で情報を交換し、お互いに優れた技術を交換して、地球規模で環境問題を解決していきたいと思います。
ステファン・ラウルス・ステファンソン駐日アイスランド大使と対談しました。日本同様多くの火山が存在するアイスランドは豊富な地熱を電力に利用しており、主要エネルギーの大半を地熱でまかなっています。CO2の排出が少なく環境に優しい地熱発電ですが、日本では地熱資源のある場所が国立公園の内部などに多く、これまでは掘ろうとしても規制が厳しいというご批判を頂いていました。環境省はそのような声に応えて、再生可能エネルギーの一層の普及のために、自然環境への影響を最小限にとどめるなどの条件付きで、昨年3月に規制緩和をしました。
アイスランドの地熱発電のためのタービン発電機には日本のメーカーのものが多くつかわれています。両国で知恵と経験を交換、協力しながら、地域との共生を大切に、地熱発電を推進していきたいと思います。
3月26日にホームページにてお知らせした三陸復興国立公園の除幕式、記念式典が青森・八戸で行われました。
翌日には、「みちのく潮風トレイル」を実際に歩いてみました。潮風トレイルは、全長約700キロにおよぶ遊歩道で、今回開通したのはそのごく一部です。ウミネコの大群生地である樺島をスタートし、葦毛崎から変化に富んだ三陸の海岸線を経て、かつて沢山の馬が放牧されていた種差の天然芝生地まで歩きました。道中ゴミが全く落ちていないことには驚きました。ボランディアの皆さんの活動の賜物だと思います。
今後は、インフォメーションセンターなどを整備していく予定ですが、大切な自然や景観を損なわないためにも、地元の木材などを積極的に使っていくなどの工夫をしていくことが必要です。 大変気持ちの良い公園ですので、皆さんも是非訪れてみてください。
東アジア首脳会議に参加する18カ国の閣僚級が地球温暖化対策を話し合う第二回「東アジア低炭素成長パートナーシップ対話」が5月18日、昨年に引き続き都内で開催されました。今回は温室効果ガスの排出を抑えつつ経済成長する「低炭素成長」を実現する上での「技術」に焦点をあてて活発な議論が行われました。
キーワードは「二国間オフセット・クレジット」制度。途上国に、日本から太陽光発電や次世代型路面電車などの環境にやさしい技術を提供し、その結果途上国で削減できた二酸化炭素(CO2)を、日本の削減量にプラスするものです。 この制度を活用して、途上国が一気に低炭素社会に移行できるよう後押しします。来年度には具体的な都市を選定し、支援します。当初の支援額は100億円を想定しています。世界最大の温室効果ガス排出地域である東アジア地域において、これからも日本主導で低炭素成長の実現に向けた地域協力のための政策対話を続けていきます。