●妻より(平成26年3月)

ちばなくららさんと。フェリーの中で。

ちばなくららさんと。フェリーの中で。

奥サンのブログ拝見してます。と言われるたびに、すぐに、すぐに更新します、と空約束を重ね、とうとう年度末じゃござんせんか。この勢いであっという間に一年が過ぎ去って行ってしまうんですよね。やだやだ。

只今花粉飛び散る季節で、主人が鼻がつまった、目が痒い、と調子悪い事この上無し。毎年桜が咲くころには治まるので、あと少しの辛抱か。アレルギーゼロのはずの私も長時間外を歩くと何となくあちらこちら痒くなるので、歩き控えをしていたら、瞬く間に足の筋力が落ちた気がする。体重も1キロ増えたのが中々戻らない。これは悪い兆候だ。

ほんっと、積み上げるのは大変だけど、崩すのは一気呵成だな。良い癖はつかないけど、悪い癖は直ぐに身に付きますものね。息子に脱いだ制服のズボンをハンガーにかける癖をつけたい。使ったバスタオルを床に置く癖を直してほしい。そして食事中に肘をつくんじゃないっ! と声を大にして言いたい... と言うか、多分毎日2、3回、年間にして千回位言っているのだけどちいっとも改まらない。たまにはオオ、そんな良い癖がついたのかい、みたいな事があっても良さそうなもんだけどな。

無くて七癖、というけれど、ではちょっと自らを省みまして、私の癖は、と考えるも、自分の事は余り客観視できていない証左かあまり思いつかず。まぁ、私ったらクセの無い素直な性格? とも思ったけどそんなワケは絶対無いのでそこの所、今度主人にじっくり尋ねてみようっと。くわばら、くわばら、と言を左右にする主人の姿が目に浮かぶようだわ。
癖という訳ではないけれども、最近自分で自分が信じられない事が多発していて困ってます。

事件簿その一。主人が只今大臣職を仰せつかっているわけですが、女房の私的には特段生活上の変化は無く、主人の地方出張が増えてとにかく地元に居られないので、必然的に私の代理出席が多くなる、という事位です。 唯一、華やかなのは時折公式行事に夫婦でお出かけする機会があること。ごくたまにですが、外国の大使の方から公邸におよばれする事があったりする。これは気張ります。先日も某大使にお夕食のご招待をいただき、何を着て行こう? お土産は何が良いかしら? といそいそ準備をしたものの、当日は大雪。パンプスを履いて行って、びちゃびちゃしてもイヤだから失礼してブーツを履いて行きましょう、と出発直前に思い立ち、靴箱に入りきらないので物置に置いてあるブーツを履いて、車に乗って出発しました。到着したら玄関までは広い階段。しずしずとつま先で登って、出迎えて下さった大使ご夫妻と握手をしたり、チュッチュ、なんてしたりして。日本人の方もいらしたので、今宵は宜しくー、なんて深々とお辞儀をしたら自分の足元が目に入って… あれ… 右と左のブーツの素材が違うっ! 片方がスエードでもう片方が表革だっ! 良く見たらつま先の形も違う! 片っぽがとがっていて片っぽが丸い! そして何とヒールの高さも違う! 4センチと7センチだぁ。共通なのは黒色であるというその一点のみですね。節電で物置の電灯をつけなかったので違う組み合わせのブーツを選んでしまった模様。さぁどうする? 幸いにして外国人のお宅なので靴は脱がなくても良い。何とかこのまま食事のテーブルに座ってしまえば切り抜けられるか、と思いきや、先ずは居間のソファでウェルカムドリンクタイムだって。一生懸命バッグで足もとを隠しながら談笑するも、意識の半分はひざ下に。そうこうしている内に、記念撮影をしましょう、という事になり、慌ててソファの後ろのポジションをゲットしたのに、奥さんそんな後ろに居ないで、大使の横に並んでください、いやいや日本人の女性はモデストですねー、なんて言われて最前列に押しやられ。写真、出来上がって来なければいいのになぁ。

帰りのクルマの中で、主人に足元を見せたら、どひゃー、そりゃひでー、と驚かれ、やばいね、やばいね、と連呼され、我ながらヤバい感MAXなので気をつけなきゃ、と思ったその二週間後、事件簿その二。

またまた華やか系のお出かけがあり、主人の亡くなったおばあちゃまの箪笥を整理した際に出てきた紬の反物を着物に仕立てたのがあったので、それに実家の母が日本刺繍で刺した牡丹の花柄の帯を合わせて、自分で着付けてバッチグーでしょ、としゃなりしゃなりと出かけて、一日過ごして、帰宅して和ハンガーにかけて良く見たら、袖にも裾にも全部きれいに仕付け糸がついたままでした。どおりで新しいお着物ですか? なんて聞かれちゃったワケだわ。

本当になにかなぁ。もう暫くお出かけするのやめよう、と自主的蟄居閉門することにしました。ま、さすがに隠居とまでは言わないけどね。