Category Archives: 環境省

慶良間諸島

12年ぶりに慶良間諸島、座間味村と渡嘉敷村を訪れました。
当時はまるで焼け野原のようだったサンゴ礁は、着実に再生していました。地元の皆さんの、美しい海を守ろうとの強い決意には頭が下がります。

慶良間諸島は美しい海と、自然を持ち、様々なサンゴが生息し、沖縄のサンゴの生まれ故郷とも言われています。そのため、環境省では慶良間諸島を新たな海の国立公園に指定するための検討を始めています。久しぶりに訪れた慶良間の海は、国立公園となるに十分な環境を備えていました。中央環境審議会での審議を経て、来年早々にも慶良間を新たな国立公園としたい、そう願っています。

座間味島を歩く

座間味島を歩く

座間味島から眺める海

座間味島から眺める海

座間味で出迎えて頂きました

座間味で出迎えて頂きました

渡嘉敷村役場前で皆さんと

渡嘉敷村役場前で皆さんと

太鼓の出迎えも

太鼓の出迎えも

渡嘉敷島から眺める海

渡嘉敷島から眺める海

サンゴ再生プロジェクト

サンゴは、海水温度の上昇や、オニヒトデの大量発生、水質汚濁などによって、大きな被害を受けています。

沖縄県恩納村で、そんなサンゴの回復や保護のために活動しているのが「チーム美ら(ちゅら)サンゴ」。2004年から、養殖したサンゴの苗を、ボランティアのダイバーの手で海底に植えています。その養殖の現場を見せて頂きました。五島列島でも、今まではいなかったオニヒトデが発生し、サンゴを荒らしている状況と、その駆除に立ちあがった地元ダイバーの活動を見てきました。

人が環境を変えたことで、サンゴが危機に瀕しています。だからこそ、サンゴの再生は人の手によって行わなければなりません。長い時間をかけ、ようやく再生しつつあるサンゴに、その努力の重さを感じました。

養殖の現場

養殖の現場

サンゴを手に

サンゴを手に

「チーム美ら(ちゅら)サンゴ」の皆様と

「チーム美ら(ちゅら)サンゴ」の皆様と

斎場御嶽(せいふぁうたき)

斎場御嶽(せいふぁうたき)は、2000年に国内で11番目の世界遺産に指定されました。
御嶽(うたき)とは、「聖地」のことで、斎場御嶽は琉球発祥の地とも言われる、琉球王国最高の聖地です。最も奥まった拝所である三庫理(さんぐーい)。巨大な岩が形作る三角形の空間を抜けると、東の海の彼方に、神の島「久高島」を望むことができます。
あの島影から朝日の上る様を想像し、自然と頭の下がる思いでした。

岩が形作る三角形

岩が形作る三角形

最も奥まった拝所

最も奥まった拝所

皆様と記念写真

皆様と記念写真

漫湖水鳥・湿地センター

那覇から車で15分。漫湖水鳥・湿地センターに伺いました。

貴重な生態系を残す湿地として、漫湖は1999年に国内で11番目のラムサール条約湿地になりました。センターのすぐ裏から、木道がマングローブ林を抜けています。センターの運営にボランティアとして協力してくれている鏡原中学のエコクラブの皆さんと、木道から湿地の生物を観察しました。

日常生活の中に、自然や環境が無理なく溶け込んでいる。センターがそんな中学生の皆さんの拠点となってほしいと願います。

木道を歩く

木道を歩く

センター前にて

センター前にて

エコクラブの皆さんと

エコクラブの皆さんと

石炭火力発電所

横浜市磯子にあるJパワーの石炭火力発電所を見せて頂きました。

「石炭を燃やす」と言えば、黒い煙がもくもくと…と思いがちです。しかし、この発電所は石炭を極めて高い温度で燃やすこと、また様々な技術で煙から有害物質を取り除くこと、を世界最高の技術で実現し、高いエネルギー効率と環境にやさしい石炭発電を実現しています。それでもLNG発電に比べれば約二倍のCO2を出すことは、忘れることはできませんが、石炭発電技術の素晴らしい進歩には感動しました。

横浜市の厳しい規制と、それをクリアしようとする技術陣の真摯な努力が生んだ、まさに日本の環境技術の結晶です。

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富士山 世界文化遺産登録

関係者の皆さんのご努力により、富士山が世界文化遺産に登録されました。
世界遺産に指定された地域のうち、約99%は「富士箱根伊豆国立公園」の中にあります。当然、その所管は環境省。そこで、①富士山を見られる展望施設の整備。②五合目周辺の「富士吉田口・御中道(おちゅうどう)」や「須走口(すばしりぐち)・小富士散策路」など日帰りコースの整備。③山小屋トイレへの支援。④ガイドブックやインターネットにより、国内外へ富士山の魅力を発信。⑤レンジャーの増員など保全体制の充実、など様々な形で富士山の魅力を向上させていきたいと思います。

記者会見の模様

記者会見の模様

環境保全功労者表彰

 我が国の提唱によって、国連では6月5日を「世界環境デー」と定めています。そして6月を「環境月間」として、皆さんに環境について考えて頂くための、様々なイベントを行っています。

 6月12日、その一環として、環境保全に尽くして下さった方々を、環境保全功労者として表彰させていただきました。言い古されたことですが、環境を傷つけるのは一瞬のことでも、それを取り戻すには、気の遠くなるような時間がかかります。誰でも環境のためにできることがあるはず! 環境を守るため、まずは身の回りの小さなことから始めませんか?

環境保全功労者の皆様と

環境保全功労者の皆様と

福島市東北六魂祭

福島市で開かれた東北六魂(ろっこん)祭に参加しました。

東北六魂祭では、東北6県の代表的な夏祭り(仙台七夕まつり、盛岡さんさ踊り、青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、山形花笠まつり、福島わらじまつり)を1日で見ることができます。東日本大震災からの復興を願って始まりました。仙台、盛岡と北から始まり、今年は福島での開催となりました。

午前は、福島市内の除染情報プラザ特設ブース内で「ふくしま再生の未来へ(ふくしまFM)」を公開収録しました。共演したシンガーソングライターの川嶋あいさんが「旅立ちの日に」を生演奏されましたが、とても素敵な曲でした。

福島再生のメッセージとして私からは「咲」という言葉を送らせていただきました。

午後は、「福島ふるさと広場」にて、各市町村が出展する沢山のブースを廻り、サクランボジュースや美味しいそうなものを買って両手いっぱいになりました。

環境省の有志が集まり、「ふくしま復興サポーター」として、明日の福島づくりをお手伝いしています。今回はその2回目の活動として、そろいの緑のポロシャツで、出展しているそれぞれのブースをお手伝いしました。

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エコライフフェア

6月は環境月間です。環境保全への理解と関心を高めていただくためのイベントとして、環境省が主催してエコライフフェアを代々木公園で開催しました。
会場では様々な技術やアイディアが展示されていました。シミュレーターによるエコドライブを体験することができたり、風鈴に絵や文字を書き込む体験を通して音で涼しさを実感してみたり、楽しみながらエコライフを実践できるアイディアの豊富さに驚きました。
また、同じ会場でタレントのつるの剛士さんとの公開収録を行いました。つるのさんとは偶然にも同じ湘南の海でサーフィンを楽しんでいることが分かり、すっかり話が盛り上がりました。
わずかな変化が積み重なることで気候は変わります。だからこそ、地球温暖化を防ぐために、皆さんも小さなことから、取り組んで頂きたいと思います。

つるの剛士さんとの公開収録の模様

つるの剛士さんとの公開収録の模様

地球温暖化防止とサンゴ礁保全に関する国際会議 開催

6月29、30日に、沖縄の科学技術大学院大学で、「地球温暖化防止とサンゴ礁保全に関する国際会議」を開催いたします。
沖縄や島しょ国は、地球温暖化の影響が顕著に現れるところで、特有の取り組みが必要です。たとえば、観光資源である美しいサンゴ礁は自然の防波堤の役割をはたしていますが、海水温上昇により白化現象など深刻な影響を受けています。海面上昇により国土が消滅する危険にさらされている島もあります。一方、再生エネルギーとしての海洋の大きな可能性や、豊かな自然を活かした観光など、島しょの経済のあり方についても検討が必要です。島という形態に着目して、地球温暖化の影響を考え、環境と共生した理想的な姿を検討し世界に発信します。
この会議の素敵なポスターは沖縄在住の名嘉睦稔先生の版画です。沖縄科学技術大学院大学から15キロほどの場所にある部瀬名岬の豊かなサンゴの海の恵みを描いたものと聞いています。両日とも一般公開で行われますので、沖縄の方々を始め多くの方々のご参加をお待ちしております。

記者会見で地球温暖化防止とサンゴ礁保全に関する国際会議の開催を説明

記者会見で地球温暖化防止とサンゴ礁保全に関する国際会議の開催を説明