永年勤続議員表彰

この度、永年勤続議員として、院議をもって表彰を戴き、誠に身に余る光栄であり、感激にたえません。この光栄は、私をお育ていただいた地元東京杉並の後援者の皆様をはじめ、先輩・同僚の御厚情とご指導、そして労苦をともにした妻里紗、事務所のスタッフのおかげであり、ここに心から感謝致します。
さて、私が初当選したのは平成二年二月の雪の降る大変寒い選挙でありました。当時は中選挙区制度下で、定数五名の東京第四区でした。自民党には二名の先輩が公認でおり、私は無所属での出馬となりました。結果は第二位で初当選を果たし、その後追加公認となり、自民党代議士として政治家生活をスタートしました。時代はバブル景気の真っ只中、日本の経済はいったいどこまでいくのだろうと不安も感じる状況でした。
この私の不安はバブルの破裂、即ち銀行、証券会社の破綻という形で表出しました。当時当選二回の私は党の財政部会長として与野党の国会議員の皆様とこの問題の解決にあたりました。金融再生トータルプランを作成し政策新人類という名を戴いたのもこの時であります。
その後、一度は大臣として国政の中枢に入り、思う存分仕事をしたいと考えるようになりましたが、幸いにして数度閣僚に登用されるなど望んだ以上の仕事の機会を戴いてまいりました。その中で、袖振り合うも多生の縁と申しますが、多くの方々と良縁を得たことが今の私の大きな財産となっております。
さて、現在我国は少子高齢化、人口減少社会、東日本大震災からの復興、福島原子力災害からの回復と厳しい試練にさらされております。今後私達が為さねばならない改革には、たよるべき先人の教えもなく、大きな困難が予想されますが、逃げて通る訳にはまいりません。日本の技術力、日本人のきめ細やかさ、そして歴史・文化・伝統を源泉として新たなる勇気をもって立ち向かってまいる所存です。
何卒地元の皆様を始め、先輩・同僚各位の一層の御教導をお願い申し上げ、私の感謝御礼の言葉と致します。

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表彰状