ふくしま復興サポーター(第8回)

桃狩り1共選場1

第8回目のふくしま復興サポーター活動として環境省の有志とともに、桑折町に桃の収穫のお手伝いに伺いました。みなさん読めましたか?‘こおりまち’といいます。
JA伊達みらいまでの道の両側には、鈴なりの桃が香しい薫りを漂わせていました。桃は収穫の時期が短いので、ここでは12種類もの収穫時期の違う桃を組み合わせて栽培することで、7月から10月までの長期間にわたって桃の収穫を可能にしているのだそうです。今の時期、たわわに実っているのは、その中でも最も主力品種である「あかつき」。21年連続で皇室への献上桃に選ばれているとのことです。
佐藤さん、亀岡さんの農園で収穫を、共同選果場では選果作業のお手伝いをしました。汗をかきつつ自分で収穫した桃の、甘いこと! 美味しいこと!少しかための果肉からはたっぷりの果汁と薫りがあふれんばかりです。皆さんもぜひ食べてみてください。

座談会1お手伝いの後、座談会を開催し、桑折町の髙橋町長、JA伊達みらいの安彦組合長などと、桑折町のこれからについて語り合いました。
農産物に関しては、万全の全数検査の下で出荷される体制を整え、出荷量は震災前の85%までに回復されたこと。また新たにタイやマレーシアなど、海外の市場を開拓しつつあること。また、共選所の見学や、桃のもぎ取りの体験ツアーを開始し、お客さんに大変喜んでいただくとともに、桑折のももの良さを実感していただいていることなどを伺いました。

桑折町は桃の里として知られるとともに、ホタルの里としても有名です。ゲンジボタルが観賞できる町の宿泊施設「うぶかの里」は、震災後2年間除染が終わっても全くお客さんが来てくれなかったそうです。ただ、自然体で営業しているうちに風評被害も減り、今年になってようやく普段通りに来てくれるようになった、とのこと。
皆さんからは、前向きに取り組んでいれば道が開けてくるという自信、そして安心安全をきちんと確保し、桑折町を次の世代に伝えていく、という強い意志を伺うことができました。政府としても引き続き全力で復興を支えていきたいと思います。

写真 (94)1最後に一つご案内です。震災後の桑折町を舞台にした映画『物置のピアノ』が、8月23日から福島フォーラムで、9月からは全国で公開されます。是非皆さんも見てください!

ふくしま復興サポーターの詳細は環境省HPをご覧ください。
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