大島視察

浜辺16月25日、昨年10月の台風26号により大きな被害をこうむった伊豆大島の、被災から約8ヶ月が経過した島内の廃棄物処理状況を視察しました。環境省は災害廃棄物の処理について可能な限りの支援を行ってきました。大島町、東京都、そして環境省の力が合わさり、観光シーズンを前に、町中から全ての災害廃棄物が撤去され、海水浴場も美しい姿を取り戻しました。
伊豆大島は美しい海とともに四季折々の花が咲く素晴らしい島です。都内からもアクセスが良く、羽田や調布から航空便が、竹芝や熱海、横浜からは船便が出ています。飛行機で都内から30~35分。船でも熱海から45分、竹芝から1時間45分(高速艇)で到着します。ぜひ皆さんも訪れてみてください。【大島町アクセス詳細はこちら

がけ崩れ土砂崩れの現場を視察しました。この地域の地層は、火山灰が堆積したもので、雨水が浸透しやすく、土砂崩れは起きにくい地層なのですが、一日当たり824ミリという観測史上にない集中豪雨のため、山が持ちこたえられず、土石流が発生したのです。

 

 

防砂堤また、その土石流を防ぎ、住民の命を救った、砂防ダムも視察しました。今はきれいにされていましたが、山からの土石流をこのダムがせき止めて溜めこみ、被害を大きく抑えることができました。今回、ダムの高さが高くされました。今後、さらに必要な場所にはダムを増設し、より災害に強い地域づくりが進められます。

 

 

 

コンテナこのたびの災害で発生した、災害廃棄物の処理状況に関しても視察しました。ここでは、東日本大震災で使われたJR貨物の特注コンテナが活躍しています。今回の災害ででた廃棄物は11万トン。島の処理能力を大きく超えているため、このコンテナに詰め、東京の処理施設で処理をします。廃棄物処理施設では、廃棄物の種類ごとに処理をする必要があります。大島で種類ごとに廃棄物を分別し、それを破砕してチップにして、コンテナに詰めています。そして、コンテナごとに中身を確認して、東京に送るのです。

 

平場チップ

災害廃棄物の処理、復旧は一段落しましたが、今回の集中豪雨・土石流の災害で残念ながら、大島町で死者36名、行方不明者3名が出てしまったことを忘れてはなりません。災害への備えを強化していきたいと思います。
黙禱

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