対馬ヤマネコ・八丁原地熱発電所訪問

先週は、長崎県対馬でツシマヤマネコとの共存の取り組みを、大分県玖珠郡九重町では、日本最大の地熱発電所を視察しました。
対馬ヤマネコ.v1
対馬はツシマヤマネコのふるさと。ツシマヤマネコは現在地球上で対馬に100匹しかいない絶滅危惧種です。私達が積極的に保護していかなければ、ツシマヤマネコが地球上から消えてしまう日が来るかも知れません。自然環境を守っていくことは、手間や時間もかかり、短期的な利益に結びつきにくいものです。しかし長い目で見れば、人間にとっても大切です。そのための一つの試みとして、ここ対馬ではヤマネコにも人間にもやさしい農業を目指して、減農薬のブランド米、ツシマヤマネコ米を作っています。取り組みのかいあって、お米にも付加価値が付き、またヤマネコが田んぼのあぜ道を歩く姿も見られるようになったそうです!豊かな自然と共生する環境を子供達、孫達の代にどのように残してゆくか、対馬の取組みにヒントがあります。
大分地熱発電v1
地球温暖化防止のためには、化石燃料の使用を減らす必要があります。そのため再生可能エネルギーは世界的な注目を集めています。資源小国日本では、エネルギー確保の点からも、再生可能エネルギーへのニーズは一層大きなものがあります。私は今後の日本の目指すべき姿は、既存の大規模発電所を核とした中央集権型ネットワークと、再生可能エネルギーを核とした自立分散型ネットワークの併存だと考えています。
再生可能エネルギーの中でも地熱発電は、天候に大きく左右される風力や太陽光より安定した力を発揮します。火山国日本には地熱発電の適地が多く、実は世界第3位の地熱資源量を有しています。自律分散型エネルギー社会の核の一つとなる可能性を持っています。
その実例が大分県にあります。大分県玖珠郡九重町の八丁原地熱発電所は、日本最大の地熱発電所です。周りを阿蘇くじゅう国立公園の九重連山や、耶馬日田英彦山国定公園の山々に囲まれています。出力は11万キロワット。約20万世帯分の発電能力を持っています。吹き出す熱気に大地の息吹と日本のエネルギーの将来を感じました。

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